「吉川 潔・作品展」 −−生きること−−

会期:2017年3月8日(水)〜14日(火) 
会   場 : 「Gallery銀座一丁目」 中央区銀座1−9−8  奥野ビル4F
開館時間:12:00〜19:00 会期中無休 初日14:00より 最終日17:00まで

 吉川潔の創作人形は、人間の代わりではない人形の世界を持つ。奇想と知性、驚異と論理が交錯した人形は、つぶらな瞳と豊かな表情を浮かべ、内面の気持ちを忠実に表現している。
 この内面の気持ちとは何か。作者自身の奥深い内部から寄せられた感情や精神のありかである。作者自身が「自分の制作した人形から慰められ、生きる力を与えられる」と述懐しているが、人間の生命の根源を追求するからこそ、心の波動と覚醒が生み出され、生の高揚感が引き出される。
 慶應義塾大学とプラハ国立芸大で学んだ吉川には、確かな私考と無類の構想力と表現の鮮度がある。創作人形は存在の歓喜の結晶である。大胆にして精緻、機動性も持つが、真実を探るリアルさと内在する輝きに満ちている。作者の内的世界のシンボル、心の核の集中像である。
 吉川は人間の時間の過去・現在・未来を記憶・知覚・希望と、意識の三様態に重ねて生き、創造し続ける。
 

(本文・赤津 侃 ※展示フライヤーより引用)
 

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